ふとしたときに
なんでこんなにも
居心地がいいん
だろうって
幸せな気持ちになれる
コミュニティづくり
保健師は、地域に暮らす住民さんの健康面をサポートする役割を担っています。
地域には、いろんな価値観や健康状態をもった人が集まりますが、
頑張っているときだけではなく、頑張れないときにこそ頼れ、
寄りかかれる人がそばにいる、全力で甘えられる人がいる、
そして、それがよしとされる地域づくりを目指しながら、
みなさんとともに成長していけたらと思っています。
大倉研究室では、保健師の経歴をもった人だけではなく、
職業的また文化的背景が異なった人たちが集い、
さまざまな観点から議論が深められることで、
今までにない新しい観点が生まれ、お互いの成長を促す、
そんな環境づくりを大切にしています。
※ 保健師選抜コースの方は、大学卒業時に「看護師」「保健師」の国家試験の受験資格が受けられ、また、養護教諭2 種免許の取得が可能です。
学部では、1・2年次に、一般教養を中心に、看護に関する基礎的な学びを進めています。
また、3年次前には、保健師(選抜制)を選択することも可能です。
3・4年次には、実習やゼミなどを通して、保健師としての実践的な学習を積んでいきます。
大学院では、学部からの進学者だけでなく、社会人経験を積まれた人が、
さらに深く研究を探求し、自らの専門性を究めていきます。
また、担当教員やゼミ生と議論を重ね、実践活動を理論によって裏付けしつつ、
かつ実践活動から新しい理論を生成できる保健師のスペシャリスト、
そして自立した研究者の育成を目指します。
保健師教育、フレイル予防、そして防災・減災の3つの分野を研究の柱としています。
また、これまで研究調査に参加・協力してくださった方々へのお知らせ、
そして研究業績に関する情報は以下になります。
公衆衛生看護学の基礎科目の授業では、地域看護への関心と理解を深めるためにも、次の学習活動を通して保健師の教育を目指しています。
例えば、保健師教育の研究では、上記の学習活動をする前と後とで、どのような学習効果が得られたのかを研究しています。他にも保健師の職業的アイデンティティの発達過程、キャリア志向、地域ニーズの把握プロセスなど保健師の継続教育に関する研究にも取り組んでいます。
近年、高齢者は、健常な状態から要介護状態になるまでに、「フレイル」という中間的な段階を経ていると考えられるようになりました。フレイルは、身体的問題のみならず、認知機能低下やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題が含まれる、多面的な概念です。
老いは逆らえないものだと考えがちですが、フレイルから要介護状態への進行を遅らせることも、また高齢者をフレイルから健康状態に戻し、長く健康に生活できることも可能なのです。そのためには、高齢者の老いの進行度合いを早期に捉え、予防などの対策を講じることが重要になってきます。
以下のように、フレイル予防の研究では、性別や年齢など同じであっても、加齢だけによらない差の要因などを追求しています。他にも、日常的な地域活動とフレイルとの関連などコホート研究を中心に、今後も自治体の職員の方々とともに共同研究を展開していく予定です。
保健師の活動を考えると、地域住民一人ひとりの健康を支えることをイメージされがちですが、さらに大きな視点から考えると、人と人がつながり、支え合う地域づくりを目指していくことが保健師の役割だと考えています。そういった点で、防災と健康は一見関係のないようで、目指すところは同じです。震災時になってから対策するのではなく、常日頃から、地域を深く理解し、人と人とのつながりを深めるなど、震災時への備えをしておくことで、震災時に適切な対処をすることができ、二次災害の影響を最小限にとどめておくことができます。このように、保健師は防災という観点から地域を支え、震災後の地域の再興に貢献していけるのです。
全国の自治体における防災体制について地域特性および組織特性によってどのような差異が生じるのかを研究しています。「公助」だけでなく、防災の備えに関する意識や行動などの「自助」、ソーシャルキャピタルや近所づき合いなどの「共助」についても調査を行っており、今後分析を進めていく予定です。
山梨県立大学大学院
看護学研究科公衆衛生看護学 教授
三重県立看護大学大学院 看護学研究科 修士課程 修了
金沢大学大学院 保健学研究科 博士後期課程 修了
三重県一志郡嬉野町役場 保健センター 保健師
金沢大学 医学部保健学科地域看護学講座 助教
三重大学 医学部看護学科地域老年看護学講座 助教
京都大学大学院 医学研究科地域看護学講座 講師
名古屋大学大学院 医学系研究科地域包括ケア開発看護学 准教授
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